トラベラー(旅行介助を受ける旅人)実践・心得帳10&覚書8
旅行介助を受けるトラベラー(旅人)の守るスタンス
どんなに重度の障がいを持つ人であっても、旅する主体はご本人です。
旅行介助サポーターは旅の分野専門の「旅行」と「介助」と「誘導」をこなす専門職です。お金をいただくのですから、プロとして、心をこめて取り組みます。
その際、福祉や看護の世界の介助者としてのやり方や意識を押しつけません。サポートのやり方は10人10色、同じ車いすの人でも障がいの種類や、重・軽度によって、異なります。視覚に障がいのある人も同様。したがって、サポートの仕方を、トラベラー(旅人)に、「どうやったらいいか?」たずねることからはじめます。
排泄サポートも同様です。福祉のプロも、相手が車いすの方なら、基本の車いすの押し方を。目が不自由な方なら、基本の手引きのしかたを謙虚に聞く姿勢からスタートします。
旅はやりなおしがきかないので、1日でも、1時間でも早く、より良い関係を築くことが成功への鍵。サポートされる側のご協力もお願いします。